単独浄化槽と合併浄化槽のBOD比較
水質の汚れの測る基準としてBODというのがあります。
BODとは微生物が水中の有機物を酸化分解するのに必要な酸素量のことで、
一般にBODの値が大きいほど、その水質は悪い。
合併浄化槽はトイレと他の生活排水の両方を処理するので
排水はきれいです。
それに反して単独浄化槽はトイレのみを浄化し、他の生活
排水は処理しないので全体で見た場合の排水はかなり汚れ
たままです。
合併浄化槽に比べて8倍くらい汚れた水が流されています。
下記の図を見るとよくわかります。
単独浄化槽は、下水道ができるまでの措置として誕生しましたが、その処理水質はBOD90ppm
と非常に甘い基準で許可されています。
ただ、2000年の法律改正で基本的に新規設置が
禁じられ、現在では「浄化槽」として位置づけられておりません。
ですが、すでに設置され
ている浄化槽の使用を禁止されているわけではありません。
環境を考えれば、トイレ
以外の生活排水も処理できる合併浄化槽にすべて代えるに越したことはないのですが、
設置費用は多額です。
自治体から補助が出るにしても、持ち出しの費用もかなりの金額に
なりますから、合併浄化槽の普及もすぐにというわけにはいきません。
■浄化槽使用上の注意事項
■浄化槽管理ですべきこと
■糖尿病が浄化槽に与える影響
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